Weekendcycler 退かなきゃ死ぬが,退けば未来は掴めない.なら掴もうぜ,未来.

『茄子 アンダルシアの夏』および『高坂希太郎監督トークショー』 感想

というわけで行ってきました.

 

どうでも良いことですが,今日は開演30分前に起きるという失態をやらかし,

図らずも自宅からシアターまでスプリントすることになりました(笑)

しかも帰りは暴れ漕ぎでペダルを踏み外して事故りかけるという…

 

そんな話は置いといて,映画のあらすじはこんな感じ.

 

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「スペインの自転車ロードレース,ブエルタ・ア・エスパーニャを舞台に,主人公が解雇の危機や,かつての恋人と兄の結婚という複雑な思いを抱きながらも,プロロードレーサーとして「仕事」に取り組むさまを描く.」

 

映画の感想としては,自転車レースの描写が凄い.

実際にテレビでレースを観ているかのようで手に汗握りました.

流石に自転車乗ってる人が作ってるだけあるなと.

空になったボトルを投げたり,

選手がサポートカーからボトルを貰って体に詰めまくったり,

逃げてからの吸収だとか,今ここで逃げないとゴール前スプリントで勝てないだとか,

レース知らないとわからんだろという描写も(笑)

あとは主人公のバイクのコンポがカンパ(シフターの形状から判断)で,おお!ってなりました.

 

流石に集団を描くのは辛いのか,選手が沢山出てくるところや,

ヘリコプターからの俯瞰はCGでしたが(笑)

 

自転車乗りとしては色々楽したんじゃないかなと.

 

ただ,全体的に心理描写が物足りないなーという印象を受けました.

主人公が抱く「複雑な思い」ってなんだろう…?

特に元カノ,「好きよ,ペペ!(主人公)」とか言い出して何を考えているのかよくわからなかった.

ちなみに,後のトークショーで監督はこんな感じのことを言っていました.

 

「宮崎さん(宮崎駿監督)は登場人物が何を考えているのか,ではなく,どう行動するのか,を映像にしている.」(うろ覚え)

 

以下は僕の推測ですが.

スタジオジブリの映画には,

 

「行動のみからキャラクターが何を考えているのか読み取って欲しい.」

 

っていうメッセージがあって,

高坂監督も少なからずその流れを受け継いでいるってこと?

確かに,振り返ってみるとジブリ映画って登場人物が心のなかでの独白してるのってあまり無いような気がしますよね.

普通に生活していて相手が何考えているかなんてわからないですからね,

サトラレでも無い限り.

多分自然体みたいなのを目指してるんだと思います.なるほどって感じです.

アニメなんだけど,”映画”らしいというか.

逆にオペラとかミュージカルはその逆な感じ.

 

でもやっぱり僕は登場人物が考えてること全部言ってくれる作品が好きみたいです.

要するに”雰囲気”感を楽しめない人なんだなと(笑)

 

思えばそういう楽しみ方を今までしてこなかったことに気付かされた2時間で,

今度映画を観るときは”雰囲気”にも注目していきたいなと思ったのでした.

 

さて,『アンダルシアの夏』はスペインが舞台でしたが,

続編の『スーツケースの渡り鳥』は宇都宮のジャパンカップが舞台のようです.

 

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僕の大好きな坂本真綾さんが出演するということで,非常に楽しみです.

今度借りに行こうっと.